半分人間になれることを目指す闘病記

病院での生活を書いただけのブログ。面白みが無くてすみません

医療とは真逆の希望

半身不随が確定になった私。

 

医療的には

『半年を目標に車椅子に乗れるようにしよう』

…とのことなのですが、

それは私の希望するところではありません。

 

私の一番の希望は

『可及的速やかにラクに逝くこと』なのです。

とはいえ、痛いのや苦しいのは苦手なので

自ら命を絶つなんてことはできませんが。

 

しかし、それは医療とは真逆の話。

希望は叶うはずもありません。

願わくば、何らかのミスでもいいから

逝かせてもらえないだろうか?とは思いますが。

 

それならば…第2の希望は

『一生病院暮らしになること。』

全てを専門家に委ねることで、

身内や友人に負担をかけずに済む。

 

それならば、これから先の人生、

何も考えずに暮らしていける。

まぁ、若年にして痴呆するかもしれないが、

それはそれで構わないと思っています。

 

なにしろ今回の事故で

自分は死んだもの

と思っているので。

 

不随になった下半身も含めて

全快することは第3希望。

車椅子生活を送るのは、

その次くらいかな?

 

だから、医療的な目標は

私にとって望まないこと。

私は十分生きた。満足しています。

別に自殺願望とかではなくね。

 

もしも落語の死神のように

人の寿命がロウソクならば、

自らの残りのロウソクは

誰かにあげたいくらい。

 

大切な命を…と思うかもしれませんが、

それが私の本音。

今なら全てに感謝しながら

逝けると思うから。

 

私は死にました…

7月30日午前10時過ぎ…

トラックの荷台の上から落下。

背中を強打して脊椎損傷。

救急搬送されました。

 

救急車に乗る前から、

自分の足が言うことをきかないコトがわかったので、

自身の半身不随を理解しました。

 

呆気ない最期だったな…

 

まぁ、自分の人生、この程度なんだろう。

諦め半分、納得半分の気持ちで

ひどく冷静だったのを覚えています。

 

このまま終わるのもいっか…

 

そう思って眠り、待っていました。

 

あの世からの迎えを。

 

お花畑が現れるのか?

三途の川の渡し船が来るのか?

それとも先に逝った友人が

呼んでくれるのか?

 

自分は真っ黒の場所に居ました。

自分にだけスポットライトが当たっている感じで、

そこには紫色のモヤがかかっているだけ。

 

待ちました。ひたすら…

あの世からの迎えを。

 

でも、そんなものは一切来ないで、

電子音が聞こえてきました。

私は目覚めました。

電子音はICUの機械音でした。

 

逝けなかったか…

 

拍子抜け…というか、

ガッカリした…というか、

正直なところ、

 

死にそこねたか…

 

それが感想でした。

 

そんなワケで脊椎の手術をし、

半年のリハビリを経て

車椅子生活を送れるようにするのが

当面の目標になりました。

 

目指せ半分人間。

何も残らなかった私が

半分を取り戻す生活が

新たに始まりました。

 

…とは言うものの、

実は気力もありません。

どうなるのかな?

不安との闘い…の方が大きい気がしています。